夏場の避難生活で気をつけたい衛生対策
2026/05/27
最近は南海トラフ地震への備えについて耳にする機会も増え、徳島でも「もしもの時」に備えておかなければ…と感じる方も多いのではないでしょうか。
災害時というと、まず食料や水の備蓄を思い浮かべますが、今回調べてみて改めて感じたのは、「避難生活の衛生環境」が想像以上に大切だということでした。
特に夏場は暑さや湿気の影響もあり、避難所での生活環境が一気に厳しくなります。
今回は夏の避難生活で特に気をつけたい衛生対策について考えてみました。
■夏場の避難生活で起こりやすいこと■
夏の避難生活で特に問題になりやすいのが、食中毒や感染症・熱中症や脱水・トイレ環境の悪化の3つです。
気温が高い時期は菌が繁殖しやすく、断水によって手洗いが十分にできない環境になると体調を崩してしまうリスクも高くなります。また、避難生活ではストレスも大きく、知らないうちに体力を消耗してしまうこともあるようです。
調べる中で特に重要だと感じたのが、水とトイレの問題でした。
断水すると、普段当たり前に使っているトイレも使えなくなります。すると、排泄を我慢してしまったり、衛生環境が悪化してしまったりと、避難生活そのものがかなり大変になります。
最近は携帯トイレを備蓄されるご家庭も増えてきましたが、「1人1日5回程度必要」と言われており、家族分を考えると意外と数が必要になってきます。
防臭袋や凝固剤なども含めて、一度見直してみるのも大切かもしれません。
■“水が使えない前提”で準備しておく■
災害時は、思うように水が使えない可能性があります。
そのため、アルコール消毒液・ウェットティッシュ・ボディシート・ドライシャンプーなど、「水がなくても清潔を保てるもの」がかなり重要になってきます。
特に夏場は汗による皮膚トラブルも起きやすいため、体を拭くだけでもかなり違います。
私たちも普段、お客様とお話しする中で、「もし災害が起きた時、この家でどう過ごせるか」という視点は、以前より大切になってきていると感じます。
例えば、水を備蓄しておくスペース。非常用品の収納場所。停電時でも風通しを確保しやすい間取り。
トイレをどう確保するか…など、日頃から少し考えておくだけでも、いざという時の安心感は変わってきます。
■“備えておいて良かった”が一番大切■
災害は、起きてほしくないものですが、完全に避けることはできません。
だからこそ、「やりすぎかな?」と思うくらい準備しておくことが、実際にはちょうど良いのかもしれません。
今回調べてみて特に感じたのは、『清潔を保つことも大切な防災対策のひとつ』ということでした。
ご家庭の備蓄を見直すきっかけとして、少しでも参考になれば幸いです。
逃げた後の72時間を生き抜く準備
2026/05/11
真夜中、みんなが寝静まっている時に巨大地震が発生。その後、大津波警報発動。
こんな状況の時に停電でブラックアウト……
こんな時、あなたならどうしますか?
夜中に停電。情報断絶。家族が寝ている。
雨や冬ならこれに寒さも加わります。
「正常性バイアス」で“まだ大丈夫だろう”という数分が命取りになります。
特に徳島沿岸部は、揺れが大きい+津波到達が早いという可能性があるので、『情報確認より先に避難行動』が基本になります。
結論から言うと、最優先は「情報収集」ではなく“暗闇の中でも即避難できる状態”を作ることです。
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夜中の大地震+ブラックアウト時の基本行動
■まず「津波が来る前提」で動く
もし、
・強い揺れ(立てないレベル)
・長い揺れ(1分以上)
・スマホ警報
・海沿い地域
なら「大津波警報を待たない」です。
停電時はテレビもWi-Fiも使えなくなり、スマホ基地局も不安定。
“情報が来ない=安全”ではなく、むしろ逆です。
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■家族を“短い言葉”で起こす
夜中はパニックになるので説明し始めると行動が遅れます。
例えば、「津波!靴履いて」 「上へ行く」 「車ダメ、歩く」 「懐中電灯持って!」くらいの短い言葉で充分伝わります。
特に子供や高齢者は、長い説明をすると理解する前に時間が過ぎてしまいます。
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■まず靴を履く
地震後は、割れたガラスや食器、倒れた家具、屋根瓦 、ブロック塀だらけです。
裸足で怪我すると避難速度が一気に落ちます。
枕元に靴、懐中電灯、笛、上着等を置いておきましょう。
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■ エレベーター禁止
停電中は閉じ込めリスクがあります。
マンションなら、階段で上層階へ。もし水平避難が危険なら、「津波避難ビル」に垂直避難も重要になってきます。
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■車避難は原則最後
夜中の津波避難で一番危険なのが、皆が車を出して道路が止まることです。
実際、東日本大震災でも、車の渋滞が原因で逃げ遅れが起きました。
徳島は、橋・川・海沿い道路が多いので、基本は徒歩で高い場所へ逃げますが、要介護者や乳幼児がいたり、山間部など避難距離が長い場合は車が現実的です。
その場合でも、ガソリンは半分以下にしない・常に進行方向を確認・渋滞したら車を捨てる覚悟が必要になってきます。
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■海を見に行かない
「どのくらい引いてる?」「港はどうなってる?」をつい見に行ってしまう人がいます。
津波は、第一波より後が危険なことが多いです。
“確認しに行かない”を徹底してください。
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■ 避難後は「低体温」と「トイレ」が敵
夜中避難は、夏でも身体が冷えます。
避難袋には、
・アルミシート
・レインコート
・モバイルバッテリー
・飲料水
・携帯トイレ
・ヘッドライト
を入れておくことをおすすめします。
特にヘッドライトは、両手が空くので避難速度が変わります。
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防災的観点で言うと、本当に強い会社や家庭は、「停電しても動ける」ことです。
情報があるから動けるのではなく、どこへ逃げるか・誰を連れて行くか・何を持つか・どこで合流するかが決まっているから動けます。これは会社BCPも同じです。
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南海トラフ級になると「1回逃げて終わり」ではない可能性が非常に高く、余震、火災、断水、通信障害、寒さ、トイレ問題が続きます。
逃げる準備より、“逃げた後72時間を生き抜く準備”が鍵になります。
明日、来るかも…という覚悟で過ごさないと、日々の忙しさに流されてしまうのが防災対策。
「あの時やっておけば」という後悔より、準備はしていたけど何にも無かったねという空振りの方がよっぽど平和だと思います。
イメージしておく
2026/05/02
GWの帰省・Uターンラッシュの途中で大きな地震に遭ってしまったらどうしますか?
「土地勘がない・人が多い・車内や駅にいる」っていうリスクが重なるから、
事前にイメージしておくだけで生存率が変わります。
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■ 揺れた“その瞬間”
まずは命を守る初動が最優先です。
車の中なら
・急ブレーキはNG → ハザード出してゆっくり減速
・できれば左側や路肩へ停止
・揺れが収まるまでは車外に出ない(落下物・転倒物が危険)
電車・新幹線なら
・基本は係員の指示に従う(勝手に降りない)
・つり革や手すりにしがみついて転倒防止
・荷物は守らなくていい、頭を守る
サービスエリア・駅・空港なら
・窓ガラス・天井・看板から離れる
・カバンなどで頭を守る
・人の流れに流されすぎない(将棋倒し防止)
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■ 揺れが収まった直後
ここで「判断ミス」が起きやすいです。
・津波の可能性がある地域(特に海沿い)
→ 迷わず“高い場所へ即移動”
→ 車より徒歩が早い場合も多い(渋滞する)
・山間部・高速道路
→ 落石・土砂崩れに警戒
→ トンネル出口や斜面付近は危険ゾーン
・都市部・駅周辺
→ ガラス・看板の落下、火災に注意
→ エレベーターは絶対使わない
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■ その後の行動
「帰る」より「生き延びる」に切り替える。
・無理に帰省・Uターンを続けない
→ 高速は通行止め、一般道は大渋滞になる
・ガソリン・電池・水を温存
・スマホは“連絡より情報収集優先”
→ 災害用伝言ダイヤル(171)やSNS安否確認を活用
・家族と“集合ルール”を事前に決めておく
→ 「○○の道の駅に集合」みたいに場所指定が強い
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■ 事前にやっておくと強いこと
・車に「水・軽食・モバイルバッテリー・簡易トイレ」
・靴(サンダルじゃなくスニーカー)
・ハザードマップをざっくり把握(特に海沿いルート)
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移動中の災害は、「自分のホームじゃない場所で戦う」ということです。だからこそ、“判断をシンプルにしておく”のが最大の防災になります。
海なら「とにかく上へ」
山なら「崩れる場所から離れる」
都市なら「落ちる・倒れるから離れる」
これだけでも、かなり生存確率が変わります。
いつ何時現場に遭遇するやもしれません。楽しいお出かけの前に、一度最悪の事態のシミュレーションをしといてもいいのかもしれません。
熊本地震からの教訓~後編~
2026/05/02
■教訓2
「家より“命”優先の判断」
多くの方が「まだ大丈夫」と自宅に留まり、その後の本震で被害が拡大しました。
・「もったいない」より「逃げる」
・違和感を感じたら即避難
・夜でも動く勇気
■教訓3
「トイレ問題が想像以上に深刻」
水が止まり、トイレが使えなくなることで健康被害やストレスが急増しました。
・トイレは“命のインフラ”
・我慢 → 脱水 → 血栓(エコノミー症候群)
・最低でも3日分の備蓄が必要
ここ、庄の屋のテーマともドンピシャですよね。
■教訓4
「車中泊のリスクを理解する」
余震が怖くて車中泊を選ぶ人が多数いましたが、それが新たな健康リスクを生みました。
教訓
・長時間同じ姿勢は危険
・水分・足の運動が必須
・車中泊は「短期前提」で考える
■教訓5
「情報は“命を分ける”」
熊本では「ライオンが逃げた」などのデマも拡散。
教訓
・情報源は複数持つ
・SNSは便利だが要注意
・モバイルバッテリーは必須
■教訓6
「日常の準備」がすべてを分ける
助かった人の多くは、「特別な人」ではなく“準備していた人”でした。
・水・食料・トイレ・電源
・家具固定
・家族との連絡ルール
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災害は忘れたころにやってくるので、忘れていても準備だけは怠らないようにしたいと思います。
熊本地震からの教訓~前編~
2026/04/22
4月14日で熊本地震からちょうど10年でしたが、そこで得られた貴重な教訓は以下のようになります。
教訓1
「本震は後から来る」ことを前提に動く
熊本地震は、最初の震度7(前震)のあとに、さらに大きな震度7(本震)が来ました。
・「一度揺れたら終わり」は危険
・最初の揺れのあとこそ本気で避難判断
・家に戻る判断は慎重に
これは南海トラフでも十分起こり得ます。
次につづく