次に警戒すべきこと
2025/07/07
トカラ列島の群発地震は、過去の傾向やプレート境界の活動から見ると、南西諸島海溝沿いや南海トラフへの注意喚起の指標になる場合があります。
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■ 1. トカラ列島群発地震の特徴と警戒点
・震源の深さ:比較的浅い(10〜30km)
→ 海底地殻の応力変化に起因する可能性あり。
・規模:M4〜M5台が連続
→ プレートの“ひずみ開放”ではなく、“再配分”とみる専門家も。
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■ 2. データ上、次に警戒されるエリア・現象
① 南西諸島から日向灘・四国沖へ「応力伝播」
・トカラ列島は琉球海溝とフィリピン海プレートの境界部。
・そこから南海トラフの東端(日向灘)にかけては連動性が指摘されており、実際に過去には…
〇1993年:トカラ群発 → 翌年、日向灘M7.5地震
〇2021年群発時も、日向灘でM6前後の地震が発生
✅ 警戒対象:日向灘〜紀伊半島沖〜四国沖のプレート境界型地震(M6〜7)
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② 深発地震の誘発
・群発の後に、深さ100km超の“スラブ内地震”が起こる傾向もあり。
・特に、九州〜四国の内陸部での深発地震(例:熊本や阿蘇の地震)は要注意。
✅ 警戒対象:九州・四国山地の深発M6級地震
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③ 南海トラフの「前震的現象」への注意
・トカラ群発は、南海トラフ大地震の引き金ではないにせよ、「準備段階」の一部と考える研究者もいます。
・プレート間のひずみが東へ転送される仮説に注目。
✅ 警戒対象:紀伊半島南東沖のスロースリップや地震空白域
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■ 3. 今後の注目データ
〇内容地殻変動➝GNSSデータで「南へ押される動き」が増えていないか
〇スロースリップ➝特に日向灘や高知沖の活動
〇潜水調査・音波データ➝海底地形変化(活断層の動き)
〇群発の収束状況➝余震数・規模が減らない場合は、別の大地震準備の可能性あり
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■ 次に警戒すべきこと
〇プレート境界地震/日向灘〜南海トラフ西部/M6〜7
〇深発地震/九州〜四国内陸/M6前後
〇スロースリップ/四国沖・高知沖・日向灘/数cm〜数十cmの滑り
〇地殻変動/九州〜四国沿岸部/急激な動きの兆候に注意
やっぱり調べてみて良かった。距離的に離れているとはいえ、無関係であるはずがない。
プレート境界地震や深発地震、スロースリップの動向に注意して、日々の防災対策を、出来るだけ完全なモノにしていきたいと思う。
トカラ列島の群発地震が南海トラフ地震を誘発する可能性
2025/07/01
現在の地震学の知見をもとに以下のように解説します。
結論:現時点では「直接的な誘発の可能性は低い」とされています。
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■ 解説
● トカラ列島の群発地震とは?
・トカラ列島(鹿児島県南方)では、フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界付近に位置するため、群発地震が比較的頻繁に発生します。
・2021年以降も何度か数日〜数週間続く地震活動が観測されています。
● 南海トラフ地震との関係
・南海トラフ地震は、紀伊半島から四国・九州沖にかけてのプレート境界(フィリピン海プレートとユーラシアプレート)で発生する大規模な巨大地震です。
・トカラ列島は南海トラフの「延長線上」にあるわけではなく、南海トラフ本体からはやや離れた位置です。
● 誘発の可能性について
・現在の学術的見解では、トカラ列島での地震が直接的に南海トラフ地震を引き起こすメカニズムの証拠はないとされています。
・ただし、地震活動は連鎖することもあり、広域的なプレート応力の変化や引き金となるケースも過去にはあります。
・したがって「ゼロではないが、明確な因果関係は不明で、科学的には慎重な判断が求められる」とされます。
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■ 気象庁や地震研究機関の見解(例)
・気象庁や防災科学技術研究所などは、トカラ列島の群発地震があっても「ただちに南海トラフ地震との関連があるとは言えない」という立場です。
・一方で、地震活動が活発化しているときには、「今後の地震活動に注意を払う必要がある」と警戒は呼びかけられています。
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■ 防災上のアドバイス
という訳で、直接的な関係は無いものの、南海トラフ地震がいつ起きても仕方ないという覚悟の上で、日常生活や避難の意識、防災備蓄計画を遂行していく気構えが必要です。
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■ まとめ
誘発の可能性:科学的には低いと考えられている
地理的位置:トカラ列島は南海トラフからやや離れている
地震学的知見:明確な因果関係は認められていない
防災の観点:群発地震をきっかけに備えを見直すべき
🌊 予言通り、7月5日に南海トラフ地震が実際に起きた場合の対処法
2025/06/25
🏠 ① 自宅・屋内にいる場合
・まず身の安全を確保:テーブルの下に避難し、頭を守る。
・揺れが収まったら即座に避難判断:
〇自宅が海から近い(目安:10km以内・標高20m以下)なら、津波避難を最優先。
〇靴・懐中電灯・防災バッグを持って、高台または指定避難場所へすぐに移動。
🏢 ② 外出・職場・商業施設にいる場合
・倒れてくるもの・ガラスを避ける:柱のそばや低い姿勢をとる。
・すぐに避難指示に従う:特に海に近い場合、即時高台へ避難。
・エレベーターは絶対に使わない。
🚗 ③ 車を運転中の場合
・急ブレーキは避けて徐々に停車。
・ラジオで地震情報を確認。
・津波警報が出た場合、海岸沿いからできるだけ早く高台へ。渋滞なら車を降りて徒歩で避難。
🧭 ④ 観光地・旅行中の場合
・現地の避難経路と高台の場所をすぐ調べる。
・海岸近くなら揺れが収まる前に避難を開始してもOK(“津波てんでんこ”が原則)。
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🎒 事前の備え(今日できる準備)
1.防災バッグを玄関近くに常備(水・食料・ラジオ・モバイルバッテリー・ヘッドライト・携帯トイレなど)。
2.津波ハザードマップを確認:自宅・職場・学校・親戚宅の高台や避難所を把握。
3.家族との連絡手段を確認:災害伝言ダイヤル(171)、LINEの安否報告など。
4.避難ルートの下見:昼と夜、徒歩で確認しておく。
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🚨 特に注意すべき状況
・夜間・雨天・停電時:視界が悪く、津波避難が困難になります。ヘッドライトや予備電池は必須。
・高齢者・乳幼児・ペットと一緒の場合:事前の「同行避難計画」が非常に重要。
・SNSや噂に惑わされない:公的機関(気象庁、NHK、防災アプリ)から正確な情報を。
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🔚まとめ
予言がどうあれ、「その日が来る」と思って備えることは有効です。
命を守る行動は、「最初の一分」がカギです。
特に津波の可能性がある地域では、揺れたらすぐ高台へを徹底してください。
🐾 猫のための災害対策ポイント
2025/05/26
①避難用キャリーを準備する
・普段からキャリーに慣れさせる(嫌がらない練習が必要)。
・壊れにくく、飛び出し防止機能のあるものを選ぶ。
②備蓄品を用意する
・最低3日分のフードと水。
・予備のトイレ砂、簡易トイレ(ペットシーツなど)。
・薬や療法食が必要な場合は必ず備蓄。
③迷子対策をする
・首輪に迷子札、マイクロチップ装着。
・最新の写真を用意(いざというときの捜索用)。
④避難先を事前に確認する
・ペット同伴可能な避難所や、一時預け先を調べておく。
・自宅が無事な場合の在宅避難準備も重要。
⑤ 平時からのしつけと慣らし
・キャリーに入れる練習、車移動に慣らす。
・大きな音や環境変化にパニックにならないよう少しずつ訓練。
⑥人間用の避難計画と連携
・家族で役割分担(誰が猫を連れていくか決めておく)。
・停電・断水時の対応(真夏や真冬の室温対策)も考える。
猫は犬よりも、はぐれた後の再会が難しいと思われます。なので、発災時にいかにキャリーに入れて運べるかが運命を分けてしまいそうです。さらに、平時よりマイクロチップや写真を持ち歩くなどの対策が必要です。災害を想定したシミュレーションを忘れない程度の頻度でやっておかないと、起こってからでは何も出来ないことが想定されます。
🐕 小型犬の災害対策ポイント
2025/05/19
小型犬を飼っている家庭での災害対策として、事前にやっておくべきことを以下にまとめます。
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① 避難用品の準備
・フード・水:最低3日分(できれば7日分)
・折りたたみケージ・キャリーケース:避難所での居場所確保に必須
・リード・ハーネス:迷子・脱走防止。普段から体に合ったものを使う
・トイレ用品:ペットシーツ、うんち袋、消臭スプレーなど
・常備薬・健康記録:持病やワクチン接種歴を記録しておく
・おもちゃ・毛布:ストレス軽減のため
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② しつけと慣らし
・ケージ慣れ:避難所や移動時にストレスを減らす
・吠えない訓練:避難所で他人に迷惑をかけないため
・人・音への慣れ:災害時の混乱にも落ち着いて対応できるように
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③ 迷子対策
・迷子札:首輪に連絡先入りのタグをつける
・マイクロチップ:万が一離れた場合でも再会の可能性が上がる
・写真の保存:全身が写った写真をスマホや印刷物で常備
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④ 避難先の確認
・ペット同伴避難所の把握:自治体に確認しておく
・知人宅・車中泊の選択肢も検討:同伴不可のケースに備える
今回で犬シリーズは終了しますが、被災時の状況を想定すると全ての犬種において、本当に飼い続ける難しさを感じます。毎日のエサだけでなくトイレやリードなどの対策を考えると、車に一式載せておいたとしても車が被災地域から脱出できるのかという、現実的な問題に落とし込むと先が見えなくなります。せめて③のマイクロチップや迷子札、何種類かの写真などは平時の間に用意しておいたり、避難所にペットフードも保存しておく必要があると認識させられました。